CSPD Family
SHN Series
SHNシリーズは、各種ネットワーク通信機器に対応するために設計された多機能な過電圧保護素子です。以下にSHNシリーズの詳細をご紹介します。
シリーズの特徴
国際規格 IEC61000-4-5 の過電圧要件に準拠
超小型サイズ
SHNシリーズは、通信機器の制御基板の省スペース設計に対応するために開発された、業界最小クラスの過電圧保護デバイスです。
大容量エネルギー対応
SHNシリーズは、通信機器の制御基板における高エネルギー耐性ニーズに応えるために開発された、業界最大クラスのエネルギー処理能力を持つ過電圧保護デバイスです。
製品の特性
サイズ:0806in ~ 1812in
動作電圧 12V ~ 60V
サージ耐圧(10/700us) : 1KV ~ 10KV
サージ電流耐性(5/320us) : 25A ~ 250A
動作温度 -55°C ~ 125°C
IEC61000-4-5 規格に準拠
強み
小型で応答速度が速い
小型で省スペース設計
ネットワーク製品の基板設計におけるスペース制約に対応し、SHNシリーズは業界最小サイズの保護素子として、PCBの使用面積を大幅に削減できます。
応答速度が速い
従来のGDT方式ではアークフォロー（続流）のリスクがありますが、SHNシリーズ製品は高速応答（0.5ナノ秒未満）により、過電圧を効果的に抑制できます。
高いサージ耐久性
従来のSidactor方式はサージ耐性が弱いというリスクがありますが、
SHNシリーズは最大10kVまでのサージ耐性を備えており、過電圧を効果的に抑制可能。
SHNシリーズは最大10kVまでのサージ耐性を備えており、過電圧を効果的に抑制可能。
製品仕様
| Part Number | Working Voltage | Breakdown Voltage | Clamping Voltage | Surge Voltage | Surge Current | Capacitance |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Symbol | VDC(max.) | VB(1mA) | VC(MAX.) | Vsurge(10/700us) | IPeak(5/320us) | Cap.(1KHz) |
| 0806SN120-040K | 9V | 12V(12~20) | 30V | 4KV | 100A | 2700pF |
| 0806SN120-060K | 9V | 12V(12~20) | 30V | 6KV | 150A | 3900pF |
| 0806SN750-010K | 60V | 75V(±10%) | 100V | 1KV | 25A | 180pF |
| 1206SN120-040K | 9V | 12V(12~20) | 30V | 4KV | 100A | 3200pF |
| 1206SN120-060K | 9V | 12V(12~20) | 30V | 6KV | 150A | 3850pF |
| 1210SN240-080K | 18V | 24V(±10%) | 40V | 8KV | 200A | 4600pF |
| 1210SN470-040K | 38V | 47V(±10%) | 75V | 4KV | 100A | 1400pF |
| 1210SN470-060K | 38V | 47V(±10%) | 75V | 6KV | 15A | 1670pF |
| 1210SN750-040K-UL | 60V | 75V(±10%) | 100V | 4KV | 100A | 1000pF |
| 1210SN750-060K-UL | 60V | 75V(±10%) | 100V | 6KV | 150A | 1300pF |
| 1210SN750-080K | 60V | 75V(±10%) | 105V | 8KV | 200A | 1350pF |
| 1210SN820-060S-UL | 60V | 67.5V(min) | 100V | 6KV | 150A | 1350pF |
| 1812SN750-080K | 60V | 75V(±10%) | 105V | 8KV | 200A | 3100pF |
応用例
高度に統合されたネットワークシステムには多数のポートがあり、高電圧による損傷からの保護が必要です。
基地局
高層ビルや鉄塔に設置されるDCモジュールは直撃雷・誘導雷の影響を受けやすいです。
ルーター
データセンター内のルーターやスイッチなどの機器は、電源やネットワークケーブルを通じて屋外と接続されているため、雷撃によるサージが伝導してくるリスクがあります。
IDC
サーバーが雷サージで破損すると、データ喪失や業務停止のリスクがあります。
監視システム
監視カメラ、スマート街灯、交通センサーなどの設備は屋外に設置されることが多く、雷撃の影響を受けやすい環境にあります。
ネットワーク通信機器は屋内外を問わず、雷撃や誘導雷の影響を受ける可能性があり、一時的な高電圧衝撃によって機器の損傷や信号伝送への影響を引き起こすことがあります。そのため、ルーター、スイッチ、基地局、光通信機器などのネットワーク製品において、雷サージ対策設計は非常に重要です。
